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プレスカシメ

プレスカシメとは

プレスカシメとは、プレス機・プレス治具等を用いて接合する部品の一部を加圧して潰すカシメ加工方法の総称です。主に、リベットやハトメ、ナット等の副資材を垂直に加圧して潰す方法のほか、板金そのものをプレスしてカシメる以下のような方法があります。

※加工名称をクリックすると、各加工方法の原理・メリット・デメリットを確認できます。

カシメ機メーカー
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プレスカシメと
スピンカシメの違い

カシメる箇所を塑性変形する際の加圧方法が異なります。リベットを使用する場合、垂直に加圧してリベットを押し潰すのがプレスカシメ。工具を回転させながら加圧してリベットを変形させるのがスピンカシメです。どちらも「加圧してカシメる」という点では同じですが、工具を回転させながら圧力を加えるスピンカシメのほうが、小さな力でリベットを変形させることが可能。一点に大きな力を加えて潰すプレスカシメに比べてズレや歪みが生じにくいため、高精度かつ仕上がりの美しいカシメを実現できます。

スピンカシメの
メリット・デメリット
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プレスカシメの原理

金属には、力を加えて変形させても、力を取り除くと元の形に戻ろうとする性質(弾性)があります。しかし、一定以上の力(弾性の限界を超える力)を加えて変形させると、力を取り除いた後も元に戻らなくなる性質(塑性)があるのです。

プレスカシメは、この塑性という性質を利用した加工方法。カシメたい箇所に一定以上の圧力をかけて変形させ、板金を締結します。基本的にはプレス加工と同じ原理です。副資材を使用せずに板金同士をカシメる場合は、プレス加工と同じ要領でパンチ(加圧する治具)とダイ(パンチを受ける部分)の間に板金を挟んで圧力を加えてカシメます。

プレスカシメのメリット

プレスカシメは、溶接に適さない組み合わせの金属を締結できたり、溶接すると変色してしまう塗装鋼板を締結できたりするメリットがあります。溶接と違い、作業者の技術によって仕上がりが大きく左右されることもありません。また、プレスカシメは金属そのものを変形させるため、振動しても接合部がゆるみません。接合部がゆるむ可能性のあるボルトやナットと比べると、メンテナンスにかかる手間・コストを削減できるでしょう。

プレスカシメのデメリット

取り外しやすいネジやボルトと違い、一度カシメると部品を破壊しない限り分解できないデメリットがあります。締結後に組み替える可能性がある場合は、ボルトやネジを使用したほうが良いでしょう。

また、プレスカシメは一点に強い圧力を加える加工方法なため、カシメる際に大きな音と振動が発生します。スピンカシメに比べるとリベット軸が太くなるので、固くカシメられる反面、接合部の遊びがなくなるデメリットも。接合部の可動性を求める場合は、スピンカシメのほうが良いでしょう。

プレスカシメが用いられる主な業界

プレスカシメは、自動車や農業機械、建設機械等、様々な業界の機械部品を製造する工程で用いられています。また、手動プレスカシメ機や卓上プレスカシメ機は、レザークラフトやDIYを通して、一般の方にも多く利用されています。

カシメ機メーカーの選び方

現在カシメ加工に時間と手間がかかっているなら、作業工程を記録・プログラム管理できるカシメ機にシフトチェンジするのがおすすめです。数値・条件を都度設定する手間を省けるほか、省人化による人員コストの削減データに基づいた品質管理にもつながります。

カシメる素材の硬度やサイズ、カシメる目的などによって選ぶべきカシメ機は異なるもの。カシメたい製品に合ったカシメ機を見つけるには、販売しているカシメ機の「加圧力」が幅広いメーカーに相談するのがおすすめです。

次のページでは、「作業工程を記録・プログラム管理できるカシメ機」を取り扱っているメーカーを5社取り上げて紹介しているので、是非チェックしてみてください。

リベッターとカシメ機の
違いとは?

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カシメ機メーカー5選

カシメ機(ハンドピース・専用カシメ機を除く)を販売しているメーカー14社の中から、カシメ条件をプログラム管理できるカシメ機を取り扱っている5社を厳選。
各社の公式サイト、または一般公開されているカタログにスペックが掲載されていた製品を調査して、取り扱っているカシメ機の加圧力の幅が広い順に紹介しています(2021年10月7日時点の調査情報)。

 

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特徴 カシメ技術に関する
特許を150件以上取得
してきた実績がある
ラジアル方式で
カシメのズレや歪みを
0.01mm未満に抑える
精密カシメ盤製造歴
50年以上の職人が
在籍している
クリンチングナットやスタッド、スペーサーをカシメられる トヨタ自動車東日本
株式会社の技術開発賞
を受賞している
取扱製品の
加圧力の幅
0.3kN~196.0kN 0.5kN~100kN 0.1kN~50kN 0.5kN~50kN 1.2kN~15kN
試作対応 3拠点
(東京・愛知・大阪)
要問合せ 2拠点
(東京・タイ)
要問合せ 2拠点
(愛知・秋田)
公式HP

※取扱製品の加圧力の幅、スタンド型カシメ機(独立したタイプのカシメ機)とユニット型カシメ機(専用機に取り付けられるカシメ機)の種類、試作対応の拠点数については、各メーカーの公式サイト、または一般公開しているカタログにスペックが掲載されていた製品データをもとに算出しています(2021年10月7日時点の調査情報)。

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