ハトメとカシメは似た部品ですが、取り付けた後に紐などを通す穴がついている点がハトメの特徴。こちらの記事では、カシメ加工についてその特徴や加工の流れなどについてまとめていきます。
ハトメは素材に穴を通す必要がある場合、その穴を補強することを目的として使用されています。ハトメは、オスとメスと呼ばれる形状のことなる2つのパーツから構成されます。この2つのパーツで生地を挟み込むように置き、その金具をかしめることによって1つのパーツとなります。
ハトメ加工はビニールカーテンや雨よけテントシートのほか、服や靴、バッグなど身近な製品にも多く使用されています。さらに、本来の用途のほかにも、おしゃれなワンポイントとしてハトメを利用することも多くあります。
まずはじめにハトメ加工を行うために必要な道具を揃えます。ポンチ、打ち棒、打ち皿、ハトメ金具(オス・メス)を用意しましょう。
ハトメを取り付ける場所を決めてポンチで穴を開けます。木づちや樹脂のハンマーを使用します。
打ち皿にハトメ金具(オス)を載せます。
ハトメ金具(オス)に穴を開けた部材を乗せ、さらに取り付けるハトメ(メス)上からかぶせます。
セットしたハトメ金具の上に打ち棒を乗せ、ハンマーで叩くことによりハトメ金具を取り付けて完成です。
一般的にハトメの素材として用いられているのが真鍮です。腐食に強い点、鉄錆が出ない点がメリットである反面、鉄やアルミと比較すると強度が低いといった点がデメリットです。
アルミのハトメも多く使用されています。軽くて柔らかい、発色が良い点がメリットです。また、柔らかい素材であり扱いにくいという点がデメリットです。
真鍮で作られたハトメに、ニッケル鍍金加工が行われているものです。真鍮と同様に、腐食に強く鉄錆が出ない点がメリットですが、鉄・アルミと比較した場合強度が低い点が特徴です。
無色透明のハトメなので、デザインの邪魔をしないという特徴があることに加えて、屋内で使用するのに向いています。その反面、金属製のハトメと比較すると脆い点がデメリット。
真鍮でできたハトメの表面を、黒ニッケル鍍金加工を行っているものです。こちらも腐食に強い点がメリットですが、鉄やサビと比較すると強度が劣るという点があります。
耐食性が高い点、また比較的軽いという特徴を持っている素材。強度や耐久性がある点がメリット。ただし、ハトメ加工の際に取り付け工具が限定される点がデメリットです。
こちらのページでは、さまざまな製品に用いられているハトメ加工について紹介してきました。こちらの加工方法が可能なカシメ機もあります。こちらのサイトでは、さまざまなカシメ機を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
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試作対応 | 3拠点 (東京・愛知・大阪) |
要問合せ | 2拠点 (東京・タイ) |
要問合せ | 2拠点 (愛知・秋田) |
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