熱カシメとは、カシメたい部分に熱を加えて軟化させた後に加圧して潰す加工方法。樹脂と金属の固定、樹脂同士の圧着、レンズの熱カシメ等に適しています。熱を加える方法は大きくわけて3通り(超音波・赤外線・電気)です。
熱カシメでは、超音波・赤外線・電気などの熱源を利用してカシメたい箇所を熱変形させつつ加圧します。ただ熱を加えて溶かす溶着・溶接と違い、加熱と加圧を組み合わせて素材そのものを変形させるのが特徴(塑性変形)。樹脂やプラスチックのカシメに向いているのはもちろん、金属リベットに電気を流して電気抵抗によるジュール熱を発生させ、加圧・圧着することも可能です。
カシメたい部分に電極を当てて電気を流し、電気抵抗によるジュール熱を発生させ、熱変形させたうえで加圧(圧着)する方法です。
カシメたい部分にホーンを当てて超音波を流し、高速振動による摩擦熱を発生させ、熱変形させたうえで加圧(圧着)する方法です。
カシメたい部分にエミッタを近づけて赤外線を放射し、赤外線の熱源を利用して熱変形させた後、加圧(圧着)する方法です。
金属と樹脂、樹脂同士、プラスチックレンズなどを綺麗にカシメられるのがメリット。製品開発の幅が大きく広がります。
また、樹脂を溶接する場合は糸引きが気になりますが、熱カシメなら樹脂を加圧しながら熱変形させるため糸引きせず、美しい仕上がりを実現できます。
熱源を利用してカシメる方法なので、ほかのカシメ加工方法よりも危険性が高いデメリットがあります。火傷しないよう、使用方法には十分注意しましょう。熱カシメ機を導入する場合は安全装置が搭載されているものを選ぶのがおすすめです。
樹脂と金属の固定、樹脂同士の圧着、レンズのカシメなどが得意な熱カシメ。身近なものでは、テレビゲーム機、腕時計、携帯電話、プリンターやシュレッダー、電卓などの部品組み立て現場で利用されています。
取り扱い 熱カシメ機 |
・熱かしめプレス機 |
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取り扱い 熱カシメ機 |
・電動サーボ式熱カシメ機 (微圧タイプ(500N)HKS-5002/高圧タイプ(7000N)HKS-7002) ・空圧式熱カシメ機 (HRW-30/HRW-50FT/HRW-50SG) |
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取り扱い 熱カシメ機 |
・常時加熱タイプ熱カシメ機 (MHP-710シリーズ/THP-33シリーズ) ・瞬間加熱タイプ熱カシメ機 (TH-PH) |
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取り扱い 熱カシメ機 |
・小型熱カシメプレス機 La-PiT (MODEL HPC-32100/MODEL PA-40150/HPC-40150) |
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取り扱い 熱カシメ機 |
・小型熱カシメプレス機 |
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現在カシメ加工に時間と手間がかかっているなら、作業工程を記録・プログラム管理できるカシメ機にシフトチェンジするのがおすすめです。数値・条件を都度設定する手間を省けるほか、省人化による人員コストの削減やデータに基づいた品質管理にもつながります。
カシメる素材の硬度やサイズ、カシメる目的などによって選ぶべきカシメ機は異なるもの。カシメたい製品に合ったカシメ機を見つけるには、販売しているカシメ機の「加圧力」が幅広いメーカーに相談するのがおすすめです。
次のページでは、「作業工程を記録・プログラム管理できるカシメ機」を取り扱っているメーカーを5社取り上げて紹介しているので、是非チェックしてみてください。
業務効率化・コスト削減を実現する
おすすめの
カシメ機メーカー5選
カシメ機(ハンドピース・専用カシメ機を除く)を販売しているメーカー14社の中から、カシメ条件をプログラム管理できるカシメ機を取り扱っている5社を厳選。
各社の公式サイト、または一般公開されているカタログにスペックが掲載されていた製品を調査して、取り扱っているカシメ機の加圧力の幅が広い順に紹介しています(2021年10月7日時点の調査情報)。
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ノウハウ・提案力なら 吉川鐵工 |
加工精度で選ぶなら 仲精機 |
職人に相談するなら 弘機商会 |
ネジ立てを付けるなら ファブエース |
機械設計力で選ぶなら 千秋技研 |
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特徴 | カシメ技術に関する 特許を150件以上取得 してきた実績がある |
ラジアル方式で カシメのズレや歪みを 0.01mm未満に抑える |
精密カシメ盤製造歴 50年以上の職人が 在籍している |
クリンチングナットやスタッド、スペーサーをカシメられる | トヨタ自動車東日本 株式会社の技術開発賞 を受賞している |
取扱製品の 加圧力の幅 |
0.3kN~196.0kN | 0.5kN~100kN | 0.1kN~50kN | 0.5kN~50kN | 1.2kN~15kN |
試作対応 | 3拠点 (東京・愛知・大阪) |
要問合せ | 2拠点 (東京・タイ) |
要問合せ | 2拠点 (愛知・秋田) |
公式HP |